氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

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再会も初対面も人の姿だったようです

「だ、誰ですか?」

人の姿のシアを見て、フウとユウは同時に同じことを言う。
それもそのはず、フウは聖竜の姿のシアとしか会ったことがなく、ユウはそもそもシアと会ったことすらない。
今目の前に居る白髪赤目のローブ姿の女性がシアであると知ったのは、その直後のことであった。

「そうだったのかー」

「お初お目にかかります」

この女性がシアであることを知ったフウは一人納得し、ユウはシアがどういう者なのかをゴルダから聞かされて頭を下げて挨拶する。

ちなみに、ゴルダがフウとユウをシアのところに連れてきたのは、シア本人が連れて来てと言ってきたからである。

「ユウの存在も薄々知ってたけど、まさか姉弟だったとはね」

「本当は分かっててもおかしくないはずだがな」

城の応接室でお茶を楽しむ二人を見ながらそんなことを言うシアに、ゴルダは本当は分かってたんじゃないのかと問う。

「そこまで詳しく見るのを忘れてただけよ」

その問いに対するシアの返しに、ゴルダはどうだかなという顔をして頭上のマティルーネに人参入りのパンを与える。
なお、このパンはわざわざサフィがマティルーネのために焼いたものだとか。

「それはそうと、シアさんはなんでまた人の姿を取るようになったの?」

というフウの素朴な疑問に、シアは

「なんとなくよ」

なんとなくだと、特に深い理由がないが人の姿を取りたくなったと話した。

そしてその次にユウが

「シアさんは竜の姿に戻ったらどんな感じなんですか?」

シアの元の姿に興味を持ちだしたようなので、それじゃあと言わんばかりにシアはその場で元の姿へと戻った。

「結構大きいですねシアさんは…でもすごいもふもふ」

元の姿のシアを見たユウは、若干驚いているようだがやはりもふもふには勝てない様子。
人見知りを発揮しながらも、恐る恐るシアに近寄るとその体毛に手を触れてみる。

「わぁ、すごいしっとり…」

相変わらずシアの毛は、自身の魔力やサフィなどのメイド達が手入れしてくれているおかげでとてもしっとりしており、絹にも負けない触り心地であった。
もしこれが触っているのがココならば、簡単には離れないだろう。

「もっと触る?あるいは埋もれてみる?」

シアの悪魔の誘惑のような一言に、ユウはお言葉に甘えてと言わんばかりにシアの毛の中へと埋もれる。

「虜になるのが早かったな」

「ユウだけいいなー」

あっという間にシアの毛の虜になったユウを見て早かったなというゴルダと、羨ましがるフウ。
すると、羨ましがるフウをシアは尻尾で引き寄せてユウと同じようにする。

「相変わらず過ぎて何も言えん」

いつもと変わらないシアの行動に、ゴルダは生暖かい目線を送るのだった。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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