氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

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コロンの悩み

「おじゃまします」

今日も今日とて、コロンはココ達を連れてゴルダの家へ遊びにやって来た。
だが、今日はどこかコロンの様子がおかしい。
いつものような元気がなく、何か悩みを抱えているようである。

「どうかした?」

「いえ、特には」

家の中を掃除して回っていたミリシェンスに聞かれ、コロンは特にはと返す。
それを見ていたゴルダは、ミリシェンスにさりげなく

「2人で少し話せ。ココ達はどこか連れて行く」

とハンドサインで伝えた。
そのハンドサインを見て、ミリシェンスは軽く頷く。

「ちょいと出かけるぞ」

と言ってココ達を連れて出て行く。
なお、いきなり出かけると言われてココやチーノは若干面食らっていたが。

「さてと」

家に残ったのは、ミリシェンスとマティルーネにコロンと居ても居なくても変わらないアルガントとウラヘムトだけ。
そしてひとしきり掃除を終えたミリシェンスは茶を淹れてコロンと向き合うように座った。
なお、マティルーネはテーブルの上で傍観者の立ち位置を貫いている。

「わざわざすみません」

物腰が低くなっているコロンにミリシェンスはそんなに低くならなくてもいいのにと思いつつ、コロンにこう切り出す。

「大方察しはつくけど、ココのことで悩んでるわね?」

それにコロンは別途驚く様子もなく、ええそうよと答えて

「ココにはもう少し大人になってほしいんですけど、私から切り出すのも難しくて…」

ココにもう少し大人なって欲しい事から始まり、自分からそれを切り出すのが難しいこと、最近のイタズラが看過できないレベルに来ていることを話した。
それをひとしきり聞いたミリシェンスは、その赤き目から光を消してこう言う。

「こういう時はガツンといかないとダメよ言うべきことは言って聞かせないと。でも女の子じゃそうもいかないのも現実よね」

それにコロンは、ミリシェンスがあまり提案はしたくないが手がないわけではないという意を含んで先ほどのことを言ったことに気付いて

「…何か方法でも?」

いい方法があるのかと聞く。
実のところ、ミリシェンスの考えるやり方はあまり良いものとは言い切れないのが現実。
そのやり方とは、ココに従者の修業をさせるというもの。
それで少しはコロンのような女性になると考えたのだが、どう考えてもココがその手の修業に数日で根を上げるのは目に見えていた。

「従者修業でもさせてみたら?少なくとも礼節は身につくと思うんだけど」

ミリシェンスの一言に、コロンはどうかしらねと首を横へ降る。

「ココに従者は向いてないと思うの。今こうして現役で従者をしている私が言うからにはね」

ココは従者に向いていないと言うコロンに、ミリシェンスはこう言う。

「以外とうまくいくかもしれないわ。ココのイタズラ好きではない方のあの性格を考慮すれば」

ココのイタズラ好き以外のもうひとつの性格と聞いて、察しのつく者も多いだろう。
それを考えれば、周りが女性だらけの従者という世界にココが入ったらどうなるか?
何日で根を上げるかはさておき、容易に解が導き出せるだろう。

「考えておくわ、ありがとうね」

「二ヶ所ぐらいあてはあるから、その気になればゴルダを仲介して話は通しておくわ」

なおこの後、コロンはゴルダに言ってココをアルガティアのところで従者修業させようとしたが、本人がその気じゃないならダメだと断られてしまったとか。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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