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氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

お返しはそれなりのものを

「何よこれ?」

3の月のある日、シアに呼ばれた気がしたのでシアのところにやって来たメリエル。
そして、来て早々にメリエルはシアに何かを渡された。
その渡されたものとは、何が入っているのかがよく分からない包み。

「私からは何も言わないわ、開けてみれば?とだけ」

「まさか開けたら爆発するなんてものじゃないわよね?」

「私がそんなことするとでも?」

「冗談でやりかねないから聞いたのよ、それで何が入ってるのかしらね」

開けたら爆発するんじゃないかなどと疑いつつも、メリエルはもらった包みを開く。
中から出てきたのは、どう見ても季節に似合わないマフラーだった。
しかもこのマフラー、色があからさまにシアの毛の色と一致している。

「ねえ、これって?」

「ああ、私の抜け毛を毛糸にして編んだマフラーよ。四季問わず巻けるから」

「抜け毛万能すぎでしょ…」

メリエルがなにこれと聞くと、シアは自分の抜け毛で作った毛糸で編まれたマフラーだと答える。
しかも、四季問わず巻いて使えるという耳を疑う一言が聞こえたが、メリエルはその点には触れずに抜け毛が万能すぎると呟く。

「ところでひとつ聞きたいんだけど」

「何かしら?」

ここで、メリエルはシアに先ほどは気にかけなかったことを思い出して聞くことに。
ちなみにそれは何かというと

「四季問わず巻けるマフラーって、マフラーの意味ないわよね?ストールとかって言ったほうがよくない?」

シアがこれをマフラーと言ったことに対しての突っ込みであった。
だが、シアはこの突っ込みには何も反応せずに

「それとも…」

「なんでその話になるのよ!」

何かを言いかけたが、メリエルになんでその話になるのかとまた突っ込まれたシア。
なお、シアが何を言いかけたのかというとそれは言うまでもない。

「あー、もう…でもありがとうね。大事に使うわ」

「うふふ。それとそのマフラーが四季問わず使える理由ってのは魔力がその場の環境に応じた状態になるからよ」

「ふうん、そうなのね」

礼を言った後でシアからなぜこのマフラーが四季を問わず使えるのかという理由を説明し、メリエルはそれにふうんと答え、今度はゴルダの家へと向かった。

「メリエル様が来たわよー!?」

「あら、メリちゃんじゃないの」

ゴルダの家へ行くと、なぜだかトスカが居てゴルダ本人の姿が見えない。
どこへ行ったのだろうかとトスカに聞こうとしたのだが、トスカはメリエルに

「ちょっとメリちゃんも手伝ってくれない?」

「えっ、ちょ」

手伝ってくれと言って台所へと引っ張って行く。
なおメリエルは断る前にトスカに引っ張られていったので断ろうにも断れなかった。

一方そのころゴルダは何をしているのかというと

「こら、後頭部叩くな。もう少し時間かかるんだ」

どこかの工房の機械の前でじっと待っていたのだが、マティルーネが早く帰ろうと後頭部をべしべし叩いていた。
ちなみに、何を作っているのかは全く持って不明である。
一応、アクセサリか何かではあるようだが。

「時間かかる素材なんか使うもんじゃねえな」

などと呟きながらなおも待つのであった。

「ねえ、なんでゴルダの家で料理しているの?」

「ゴルちゃんにお返しのお返しよ」

「ああ…なるほどね」

そして場所はまた変わってゴルダの家。
ひたすらトスカに料理の下ごしらえを手伝わされているメリエルは、何で料理しているのかと聞く。
それにトスカはお返しのお返しだと答える。
お返しのお返しと聞いて、メリエルは理由を確信してなるほどねとだけ答える。
なお、今何を作ろうとしているのかというと、ドラビット族らしい人参メインの料理だ。

「見渡す限りの人参料理ね」

「いいでしょー?」

「うん、まあ」

人参料理ばっかりだというメリエルにトスカはいいでしょと言う。
それにメリエルが納得いかないような返事を返していると

「ただいま」

ゴルダがタイミングが良いのか悪いのか分からないところで帰ってきたようだ。
するとトスカは

「あらゴルちゃん、お帰りなさい」

ゴルダにお帰りと言う。
するとゴルダはその後から来たと思わしきメリエルを見て

「…ほら、お前たちに先月のお返しだ」

2人に出先で作っていたものを渡す。
それは何かというと、何らかのアクセサリのようだがどんなアクセサリなのかは2人が開けないので分からない。

「それはともかく、ゴルちゃんは座って待っててね」

「ん、ああ…」

トスカに待っていろと言われ、ゴルダは居間のほうで座って待つことに。

それから大体1時間後。
ゴルダはお返しをした以上の量をトスカに食べさせられたという。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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