FC2ブログ

氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

コロンとフウとゴルダのクリスマス

ある聖夜の前日の夜、ゴルダは夜遅くまで台所に立って料理の下ごしらえをしていた。
一体何をしているのかというと、家で自分を含めてフウとコロンとでクリスマス会をするために、その料理を作ろうとしているのだ。
フウは寝るまでゴルダに

「ねえねえ、何作っているの?」

としつこく聞いてきていたが、ゴルダに無視を決め込まれた挙句

「明日のお楽しみだ、子供は早く寝なさい」

早く寝ろと言われ、寝てしまった。
何故ゴルダがこうも強く言ったのかは、言うまでもなく楽しみをその前にバラしても面白くないからである。

「よし、ターキーの仕込みはこれでいい。あとは…なんだ?」

作る予定の料理のリストを見ながら下ごしらえの完了状況を見て、後は明日準備すればいいものばかりだったのでゴルダもこの日は寝てしまった。

そして翌日。
フウをゲームでもしていろと言って留守番させ、買い物に出かけるゴルダ。
今日はケーキの材料と、コロンとフウにあげるプレゼントを買いにだ。

「あったあった、これだこれ」

少し遠出した先のスーパーでケーキの材料を買い、他にもあれこれ買ったゴルダは次なる場所へ。
今度は大分都心に近い百貨店で2人へのプレゼントを購入。
買った後はそのまま家へと戻った。

「ただいま」

「おかえりなさい」

「早いな、もう来ていたのか」

昼過ぎくらいの時間にゴルダが帰ってくると、すでにコロンが来ていてフウやウラヘムト達とマリオパーティをやっていた。
それを横目に、2人に分からないようプレゼントを隠してまた台所に立つゴルダ。
最初に作るのは、結構な時間のかかるターキーの調理。
昨夜で下ごしらえは済ませているが、これまた焼き上げるのにそれなりの時間を要する。

「わー、まただよ」

「よし、スターはいただいた」

「あら、取られちゃった」

「テレサどこかな?」

4人共わいわいマリオパーティをやっているので、ゴルダは4人を気にかけることなく料理に集中することができた。
そしてゴルダは下味の付いていたターキーに野菜を詰め込み、トレイに乗せてオーブンに入れる。
これから5時間あまりかけて、このターキーはじっくりと焼きあがるのだ。

「揚げ物類は今はいいとして、ラザニアとかの準備でもするか」

「手伝います?」

「いい、1人でできる量だ」

次は何を作るかと考えていると、コロンが手伝うかと聞いてきたがゴルダは1人でできるからいいと言う。
それにコロンはそうですかと言って、マリオパーティを再開。
その間にもゴルダは次々と料理を作っていった。
そして料理を初めて1時間ほど経った頃

「おっと、肉汁を掛けねば」

ゴルダはオーブンを開けて焼いている途中のターキーに肉汁を掛ける。
どうやらこうしないと美味しくならないらしい。

「よしよし、いい感じだ」

そう言って、ゴルダはまたオーブンの蓋を閉めて焼きを再開した。

それから5時間ほど経っただろうか。
マリオパーティを50ターンで3周目に突入していたコロンら4人は飽きる様子もなくまだ遊んでいる。

「やった、スターゲットよ」

「むぅー、取られたー」

ウラヘムトとアルガントがほぼ冷戦状態でプレイしているのに対し、フウとコロンは2人で未だに楽しく騒ぎながらやっている。
一方、ゴルダはほぼ料理を作り終えており。ターキーが焼きあがって後はケーキを焼いてしまえば全て完成となるところまでできていた。

「よし、焼き加減上々」

タイミングを見計らったかのようにオーブンを開けて、ターキーを取り出して焼き加減を調べるゴルダ。
焼き加減は、中までしっかり焼けていて程よい食べごろ。
ゴルダはそのターキーを邪魔にならないところに置いて少し冷ましておくようにすると、今度はケーキの生地をオーブンへ。

「ラストスパートだ」

かっこ付けのように、ゴルダはそう呟く。
なお、ケーキは1時間足らずで焼き上がり、冷やして飾り付けまで2時間も掛からなかった。

「お前ら、料理が出来たぞ。さあ食おう」

ゴルダがそう声をかけたところで3周目が終わっていたので、4人はそれぞれ席へと着く。

「では…メリークリスマス、そしていただきます」

「いただきます」

ゴルダに次いで、4人はそれぞれいただきますと言って料理に手を伸ばす。
ウラヘムトとアルガントにフウがターキーに先に手を伸ばしたのに対し、コロンとゴルダは先にサラダの方へ手を伸ばす。
なお、飲み物に関しては、ゴルダが用意していたシャンパンを開けただけで、フウやコロンは手をつけていない。

「待て待て、今切り分けてやる」

自分のサラダを取った後で、ゴルダはウラヘムトら3人を制して側にあったナイフでターキーをそれぞれに切り分ける。
もちろん、野菜もセットでだ。

「ん、うまいな」

「おいしー」

黙々と食べているアルガントを除き、ウラヘムトとフウはそれぞれおいしいと口にする。
それを聞いたゴルダはそうだろう?としたり顔で2人に言う。

「こんなに料理が上手なんて、驚きました。おいしいですよ」

コロンにもそう言われ、ゴルダはまあなとだけ返して自分もターキーを皿に取る。
やがて程よく食べ終えたところで、ゴルダは今まで隠していたフウとコロンへのプレゼントとケーキを出して来て

「コロン、フウ。これは俺から2人にだ。開けてみろ」

2人にそれらを渡す。
そして、ゴルダに開けてみろと言われてフウとコロンはそれぞれ包みを開けた。
中にはそれぞれサイズ違いのお揃いの服が入っていたのだが、フウのものがあからさまに女性用だったのだ。

「ねえねえ、なんで女性用なのかな?」

フウにそう聞かれて、ゴルダは一言

「間違えた、だが着れるからいいんじゃないか?」

着れるならいいんじゃないかと言った。
そう言われたフウは

「着れるならって…言われてもなぁ」

とぼそりと呟いたのだが、そこにコロンが

「似合うと思うわよ?すごく、とりあえず着てみたら?」

着てみたらと言うので、フウはとりあえず着てみることに。
サイズは申し分なかったのだが、やはり女性用を着るということには少し抵抗があった。

「うんうん、似合ってる似合ってる」

「そ、そうかな?」

「絶対にそうよ」

「わっ…!」

似合っているとコロンに言われ、そうかなと訝しむフウ。
それにコロンは絶対にそうだと言いつつ、フウに不意打ちで抱き着いた。
無論フウはこれにびっくりしてじたばたする。

「仲がいいなお前らは」

「でしょ?ゴルダさんもそう思うでしょ?」

「離してよー」

「それより早くケーキ食ってお開きにしよう」

「はーい」

その後、フウ達5人はケーキを平らげてお開きにしたという。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

小説(交流) |
| HOME |