FC2ブログ

氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

シスイの移住計画

シスイの住む山にも程よく夏が訪れ始めた頃。
エルフィサリドの頼みでまた食料持って来たゴルダに、シスイはこんなことを言われた。

「場所は確保するから、スリュムヴォルドの方へ移り住まないかとエルフィサリドから話が出ているがどうだ?」

移り住む気など、今の今まで全くもってなかったシスイだが最近は移り住むのもどうかと考え始めていた。
ここへ来てまで、墓を荒らすような輩はそうそう居ない上にシスイ以外はここに住むのはほぼ無理。
その条件を考慮すれば、スリュムヴォルドへ移り住み、エルフィサリドとより親密な関係になれないこともなさそうだ。

「それで?エルフィサリドはそれ以外には何か?」

シスイは他に何か聞いてないかとゴルダに聞く。
ゴルダはそれに対しては

「一度ここを離れ、数日スリュムヴォルドで暮らしてみないかとの事だ。エルフィサリド曰くいきなり移住しては大変だろうとのこと」

一度ここを離れて、別の場所であるスリュムヴォルドで数日暮らしてみてはどうかという話をされていると返す。
シスイは、顎に手を当てて少し考えるような仕草をした後でゴルダに

「エルフィサリドに、近日中に出向きたいと話しておいてくれ。向こうも私の受け入れの準備もあるだろうし」

エルフィサリドに一応話しておくよう言った。
ゴルダはシスイの返事に頷き、その日は帰還。

「さて、特定少数としか関わってない私がどこまでいけるかね」

そしてゴルダが帰った後、シスイは口元に笑みを浮かべながらそう呟く。

その頃、ゴルダはエルフィサリドにシスイに伝えておくよう言われたことを報告していた。
エルフィサリドはそれを聞いて

「どこかしら引っかかるような物言いだけど、まあいいわ。とりあえずシスイの送り迎えは任せる、今日は引いて」

ゴルダにシスイのここまでへの送り迎えを任せ、今日は帰るように言う。
帰るように言われたゴルダは、エルフィサリドに一礼してから帰った。

それから数日後のこと。
ニフェルムからシスイを迎えに行くよう言われ、ゴルダはそのまま迎えに向かう。

「いつでもいいわ、ただし変なことしたらその時点で潰すわ」

「するはずが無い、行くぞ」

そしてゴルダはシスイを連れ、座標指定テレポートでスリュムヴォルドへ向かう。
ほんの1分ほどでスリュムヴォルドへは着いた。

「ふうん、ここが…」

ほぼ初めて見る光景にもかかわらず、シスイの反応はドライ。
ゴルダはそれを気にすることもなく城の方へ連れて行く。

「よく来たわね」

「向こうよりは低いけど、ここも程よい湿度だわ」

湿度が程よいとシスイに言われ、ニフェルムと共に出迎えたエルフィサリドはやや苦笑い。
それを見て、もういいかと下がろうとしたゴルダだが、エルフィサリドが今日は1日付き合えとアイコンタクトしてきた。
なので、ゴルダはしぶしぶ付き合うことに。

「まずはその服着替えた方がいい気がするけど、その前に風呂入りなさいな」

しかし付き合えと言われたそばから、エルフィサリドがシスイに風呂に入れと言ったのでゴルダは真っ先にはぶられた。
どうしようかと思っていると、ニフェルムに

「ちょっと」

と呼ばれてゴルダはニフェルムに着いて行く。
着いて行った先では、カトレアの部屋のクローゼット。
何する気だと、ゴルダが聞くとニフェルムは

「シスイに星の導きがあるような服を」

と返した。
どうやら、シスイに似合う服を一緒に探せということらしい。
ニフェルムの言動は、このように電波がよく混じる。
なので、ニフェルムのことをある程度理解している者を付き添わせないと大変なことになるのだ。

「あいつに似合うような服な…」

ゴルダは実際のところ、ファッションなどというものにはアルガティアやサフィに指摘されるほどに疎い。
最低限ドレスコードさえ弁えていれば問題ないと思っていた思考の成れの果てである。

「閃きが降りてこないのね」

「悪かったな」

ニフェルムにまで指摘されながらも、なんとかシスイの服を選らんだ2人。
選んだのはいつも着ているような動きやすいものではなく、ある程度動きやすさを殺した上で綺麗さを向上させた長めのスカート付きの服。
服を持って行くと、丁度シスイが風呂から上がったところだった。

「何この服?まあいいけど」

ニフェルムに服を渡され、シスイはなんでこんな服をという顔をしたが一応受け取って着けた。
いつもつけていたチョーカーも外し、山の中で特定少数とだけ関わり、それ以外は孤高に生きていたシスイの面影はもうない。

「ん、まあ。いいんじゃないか?」

ゴルダの一言をシスイは無視し、エルフィサリドにどう?と聞く。
エルフィサリドは、髪型がいまひとつだけどそれ以外はいいとシスイに言ってニフェルムに髪をセットしてやるように言った。

その後、髪のセットを終えたシスイは3人に引き連れられてなんだかんだやったりしたという。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

小説(一次) |
| HOME |