氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

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輝星とメルムーア

梅雨も半ばを迎え、しとしとと雨の降るセイグリッド城の回廊で輝星は1人でたたずんんでいた。
久しぶりにシアに会いに来たのだが、アルカトラス不在で代わりに仕事をしているので忙しいとサフィに言われて来た意味をなくしていたのだ。

「なんでこうタイミング悪いのかな」

などと嘆いていると、回廊の向こう側からシアによく似た白毛の竜がもっふもっふと毛を揺らしながら歩いてきた。
輝星は最初は仕事が一通り片付いたシアが気晴らしに城の中を散歩しているのかと思ったのだが、どうやら違うらしい。
その姿は一見するとシアやアルカトラス、アルカトラスに変身しているゴルダに似ているのだが、まず角がない。
角の代わりにフィルスのような耳がついていて、目は左右で色が違う。
しかも、アルカトラスやシアのような魔力の強さが感じられずその魔力は2人の3分の1といったところか。

「誰だろう?」

輝星が誰なのだろうかと考えていると、その白毛の竜は輝星の目の前までやって来、
目線を下げてからにっこり笑うと

「輝星ちゃんこんにちは、私と会うのは初めてよね?私はメルムーア。姉さんであるシアの妹よ」

輝星の名を口にした後、メルムーアと名を名乗り、シアの妹であることを説明した。
メルムーアがなぜ自分の名を知っているのかというのは輝星は眼中になく、
シアに負けじと劣らずの白いもふもふに心を奪われて前足へともふっと抱き着く。

「あらあら、姉さんに聞いていたとおりね」

メルムーアは突如として抱き着いてきた輝星に拒否感を示すことはなく、
しばしさせたいようにさせておいてから輝星に背に乗るよう促す。

「いいの?」

「減るものじゃないし、構わないわ」

最初はいいのかと躊躇していた輝星だが、
メルムーアがあっさり構わないと言ってくれたので輝星は座った状態のメルムーアの前足からその背とよじ登る。
その際輝星は、シアにもふもふされた時に感じた母親のような包容力とはまた別の癒しとしての包容力を感じた。
それに気づいてメルムーアの背の毛へ顔をうずめる輝星に、メルムーアはふふっと笑いながら

「実は私は癒しの神なの。姉さんのような包容力は感じないとは思うけど、癒しの神としての包容力では負けないわ」

「どっちも素敵だよ、だってもふもふだもん」

そんな会話を交わしつつ、未だに雨の降りやまない外を横目に2人は城の回廊を歩く。
その間、輝星はメルムーアが歩くたびに揺れる毛の中でただひたすらにもふもふしていた。

「あら姉さん、仕事は終わったの?」

「一応はね」

その後、数分ほど歩いたところでメルムーアは仕事が終わったと思わしきシアと出くわす。
一応ねという一言からは、仕事を溜めたまま異界会談へ行ったアルカトラスに対しての不満感がうかがえる。
シアの声を聞いて、輝星はメルムーアの背から頭の上へと移動してシアの姿を確認。
輝星の姿を見て、シアはあらあらという顔をしながらメルムーアへ視線を移す。

「輝星ちゃんが黄昏れてたから声かけたのよ、ダメだった?」

輝星がシアと会えず黄昏ていたので声をかけたと言うメルムーアに、
シアは悪いとか悪くないとかの話ではないと言ったうえで

「輝星は一度もふもふし始めたらなかなか離れないわよ?」

輝星が一度もふもふし始めると離れなくなることを告げ、いつものように応接室へと向かう。

「降りて」

「はーい」

応接室へとやってきた輝星は、メルムーアに降りるように告げられて素直に頭の上から背へと滑り落ち、
前足から降りてソファへと座る。
そこには既にサフィが出したと思われる菓子と茶が置かれており、輝星はそれを何の迷いもなく手をつけた。
それを見たメルムーアは、ふふっと笑いながら輝星を見つめるのだった。
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深淵の炎宿せしものと

「随分露出の高い服装だな」

「そうね、まあそういう文化の世界なんでしょうね」

シアから念写されたロベリアという少女?の写真を渡され、ゴルダはさして興味もないように呟く。
至急案件で身柄を確保してほしい者がいるとシアから言われ、来てみればこれである。
その容姿は非常に露出度が高く、8割方裸といっても過言でもない。
そして何となくではあるが、この少女の目隠しの目をイメージしたような印からゴルダはシアがこの世界に悪影響を
及ぼしかねない存在だと判断したことを察する。

「出身世界がいかんともしがたいのよね。とりあえずこの子の位置のサポートはするからよろしく」

「めんどくせえがやる他なしか」

ゴルダはサングラスをどこからか取り出し、いつの間にかスーツ姿になるとシアの塔を離れた。
さっさと身柄を確保してシアに渡して帰ろう。

そう思い、ロベリアの身柄の確保に向かったのだがゴルダは思った以上に面倒なことになることを未だ知らない。

ロベリアの現在地は、セイグリットの城下町であることはシアから既に通達されており、
ゴルダはスーツとサングラス姿で歩き回る。
なぜこのような服装なのかは不明だが、サングラスをつけているのはある種の自衛のためだとか。

「うーん。あなたの現在地から西北西に100メートルくらいね」

すぐ近くにロベリアがいることを知らされ、ゴルダはスーツの中に手を入れて手裏剣を取り出す。
銃を使おうかとも思ったのだが、どうにも気が乗らなかったので手裏剣にしたのだ。
シアから言われた位置に向かったところ、ゴルダはついにロベリアを視界に捉えた。

相手は周囲を異様に警戒しており、城下町の市民はそんなロベリアには我関せずと避けている。
そしてゴルダは手裏剣を改めて構えなおしロベリアに静かに近寄った。

「…?」

「動くな。ロベリア、お前はこの世界に悪影響を及ぼしかねない懸念がある。ついてはこの世界の創造神であるアルカトラスとシアの名のもとに身柄を確保する」

ようやくゴルダの気配に気付いたのだろう。
ロベリアが振り返ると、そこには5人ほどに分身したスーツとサングラス姿の謎の男が自分を取り囲んでいた。
諸事情あって目隠しをしており、視力もほとんどないロベリアが自分の近くに誰かが接近したことを知るためには
嗅覚と聴覚が重要になってくる。
だが、この男はそのロベリアの研ぎ澄まされた嗅覚と聴覚を潰して接近してきた。

「ただものではなさそう。そう感じた」

自分を取り囲む男に向かってロベリアは警戒心を一切解かない冷ややかな口調で呟く。
実力のわからぬものの相手をするのは自殺行為であると認識しているロベリアは、
下手に迎撃には出ず、まずは相手の出方を伺うことにしたのだが、相手も取り囲むだけで下手な攻撃はしてこない様子。

「それでいい、俺とて実力の分からん相手を攻撃するのは良しとしない」

男がカチャリと何かをしまう音を聞き、ロベリアはひとまずこの男が下手に自分を傷つけるつもりはないということを判断したが警戒を解くつもりは毛頭ない。
それは男のほうも同じなようだ。
やがて気配が5人から1人へ減り、男が自分の目の前に立っていることを感じたロベリアはこてんと首をかしげながら

「何用かしら?」

すっとぼけてはいるが絶対に警戒を解かない口調で男に問う。
男はロベリアの目線のあたりまでしゃがみ、目隠しの向こうの目を見ようとしていた。
そのときロベリアはこの男のから感じる内なる炎に強い興味を抱く。
深淵に染まっているというわけでもないが、完全に神聖でもないというよくわからないその炎は、
今まで深淵あるいは神聖な炎しか見てこなかったロベリアにとっては興味深い以外の何物でもない。

「ついて来てもらおうか」

「仰せの通りに」

男にシンプルに告げられて、ロベリアは男の数メートル後ろを歩き、ついて行く。
互いに下手なことはしないほうがいいと思っているのか、男の方は時折ロベリアがついてきているかを確認し、
ロベリアは男が振り返るたびに見える内なる炎を見て口元に笑みを浮かべる。

「警戒を解く気は一切ないけど、名前を聞いても?」

口元に笑みを浮かべたまま、ロベリアは男に名を聞く。
自ら名乗らずとも、男の方は自分の名を知っていたのであえて名乗らずに男の名を聞いた。
そして男はロベリアに背を向けたまま、こう名を名乗った。

「ゴルダ。今はそれだけを名乗っておこう」

ゴルダという名を聞いて、ロベリアはまた口元に笑みを浮かべてこう返す。

「名に恥じぬ人」

ゴルダはそのロベリアの一言には何も返さず、黙って背中を見せたまま歩くのだった。
その後30分近くゴルダの後をついて行き、ロベリアが連れてこられたのは感覚的にどこかの城の応接室と思わしき場所。

「そこに座れ」

座れと言われ、ロベリアはソファに座り、目の前を見据えた。
何か自分よりもはるかに大きな存在が2つも居る。
しかもその強さはゴルダの強さがかすんで見えるほどのレベルの違い。

ロベリアと対になる神聖なる炎の気配。
感じた姿はシアの方は4本角に赤き目、メルムーアはロベリアと似たような耳に青と赤の目。
そして、2人とも白い毛の竜であることが分かった。

「さて、どこからどう話したものかしらね。ああ、名乗ってなかったわ。私はシア、この世界の神の1人。隣はメルムーア、同じくこの世界の神の1人で私の妹」

自身の世界で敵対する組織、曼珠と同じ神聖な炎の気配に嫌悪感を抱くロベリアだが
相手が神では簡単にのされてしまうだろう。
ましてやゴルダも運が良ければ勝てるレベルの相手だ。
格上の相手に囲まれているロベリアはそれを自覚したうえで一層警戒心を強める。

「まず、あなたの世界のことを単刀直入に言うわね。脅威となりうる可能性がある要素が確認できたわ」

シアの一言に、ロベリアは口元を一の字にしたまま耳を傾ける。
いくら用心深くしているとはいえ、相手の話は聞くべき時は聞くという常識をロベリアは一応持っていた。

「あなたの世界は今おそらく宗教紛争のようなものの真っただ中。聖なる炎の宗派と、深淵の炎の宗派。根底にあるのは価値観の違い。間違っていない?」

優しくシアに問われたが、ロベリアは警戒を一切解かずに軽く頷いて肯定した。
どうやら間違ってはいないようだが、嘘をついている可能性もあるのでこの肯定が十割真というわけではない。
ゴルダもシアもメルムーアも、それは把握していた。

「あなたは深淵の炎側の宗派ね、深淵の炎こそが至高であるという考えを持った」

どうにも見透かされているような感じがして不快でならないロベリアは口元をへの字にしてシアとメルムーアを交互に見た。
それを見てもシアとメルムーアは顔色一つ変えず、次なる話へと移る。
だがここで、ゴルダはメルムーアが渋い顔でシアを見ているところから何かシアがやらかしたのだろうと思っていたのだが

「それを踏まえてあなたは本来であれば元の世界へ有無を言わさず帰すんだけど、姉さんがとんでもないポカやってくれてね。あなたの世界に関する記録を全部抹消した上に世界との繋がりを閉じちゃったのよ」

案の定、シアがロベリアの出身世界に関する記録を帰す前に消去した上に閉じてしまって帰せなくなったのだと言う。
こうなると、ロベリアから情報を計測して出身世界へまた繋げなければならないのだが、
ロベリアの警戒心が強いために計測できず、帰そうにも帰すための術がないという状態である。

「あなたが警戒心弱めてくれれば解決する話だけど、そうもいかないでしょうからね」

「私よりも強い相手には簡単に警戒心を解くことはできない、ということは私をここからつまみ出すのね?」

自分をつまみ出すのかと聞いてきたロベリアに、シアはそんなことはしないと言わんばかりに首を横に振る。
ゴルダはそれを見て、シアに何か策があるのだろうと考えたが

「まず、しばらくあなたにはこの城の敷地内だけで過ごしてもらうわ。その分生活は保障する。そして、あなたの相手はゴルダが務めるわ」

生活を保障する代わりに城の敷地内から出ることを禁じ、ゴルダに相手を務めさせるとシアは言ったのだ。
それを聞いたゴルダはやはりなと言わんばかりにいつの間にか出されていた茶を飲む。
一方でロベリアは、ゴルダが自分の相手を務めと聞いてほんのわずかだが警戒心を弱めた。

「かくなる故は、その内なる炎をしゃぶりつくす」

ロベリアのこの世界での目的は、ゴルダの内なる炎を知るということに今この瞬間から固定された。

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夜空より降りしは有翼の狼

梅雨の合間の晴れた夜空を見上げ、
凍るか凍らないのレベルにまで冷やしたチェルーシアのストレートを飲みながら煙草のようなものを吹かすゴルダ。
晴れてるとはいえ、湿度が90パーセント以上あるので不快指数は非常に高く、
この様子だと明日からまた雨だろう。

「…」

依然として無言のまま煙草のようなものを吹かし続けるゴルダ。
夜空の星々は数も明るさも変わらず、
上弦の赤い月が怪しく輝く。
やがてゴルダは煙草ようなものの火を消してチェルーシアのグラスを取る。
このグラスはガラス製であるにもかかわらず、
中の液体の温度を1時間以上保持できる魔力の込められたグラス。
そのため飲みかけで放置しても、凍るか凍らないかの温度で楽しめるのだ。

「流れ星か。俺が流れ星を見た夜はろくなことが起きないジンクスがあるが、今宵はどうだろうな」

ふと夜空に流れ星を見つけたゴルダは、
自分が流れ星を見た夜はろくなことが起きないというジンクスを思い出す。
それが今日はどうかと呟いていると、
夜空に薄紫と青の光が突如として出現。
それは流れ星めいてゴルダ家の庭の方へと落ちてくる。

「言霊って奴か、めんどくせぇな」

言った側からろくでもないことが発生したため、
ゴルダは正体不明の飛来物に対処すべく家の中心から半径数百メートルを防護する障壁を展開。
この障壁は、空からの飛来物を被害が出る前に受け止めるものであり、
あくまでも一次リスク回避のための代物。
それが爆発物などであれば魔法で無力化しなければならないし、
竜やその他魔物に類するものであれば撃退する必要もある。

「何が降ってきたんだ?」

飛来物が障壁に受け止められたことを確認し、
ゴルダは自身の目に魔力を送って視力を超望遠レンズレベルまで引き上げ、
その飛来物を見やる。

「有翼犬、あるいは有翼狼。どちらにせよ魔物の一種か」

障壁に受け止められていた正体不明の飛来物は、黒白の翼持つ有翼犬または有翼狼。

有翼犬あるいは有翼狼とはその名の通り翼を手に入れ、
飛行能力を有した犬や狼のこと。
一般的には魔物の類とされているが、
人に類する種族へ害を為すことはほとんどない。

もう一度良く見たところ、有翼狼でほぼ間違いないとゴルダは判断。
体の毛並みは黒に近い灰色?と白で、目は薄紫と青。
左目の下あたりに青く光る斜め線の模様が入っていることが確認できた。

「敵対反応もなし、下ろすか」

敵対反応も感じられないため、
ゴルダは障壁解除し、その有翼狼を普通の人間では出せない跳躍力で飛び上がって受け止め、
よくヒーローがやるような着地をする。

「あれ、ここどこですか?」

有翼狼が幻獣語に近い言語で聞いてきたので、
ゴルダは翻訳魔法を展開せずに幻獣語でこう返す。

「言って分かるかどうかはさておき、ますここはドランザニアという世界のドランザニアという国。そして今しがた空から降ってきたお前をこうして保護したのが俺、ゴルダだ」

「あー…うん、そうなんですか。わ、私零夜って言います」

単刀直入にここが別世界であることを説明した上で名乗ったゴルダだが、
有翼狼の方は数歩下がったような態度で零夜と名乗る。

どうにも自分の無表情さから避けられているような感じしかしなかったゴルダは、

「ミリシェンス、へフィア。どっちでもいいからちと来てくれ」

ミリシェンスとへフィアにどっちでもいいから来るように言う。
するとへフィアがやって来て何か用かという顔をしてやってきた。

「俺の隣に居るのは有翼狼の零夜と言う。どうにも俺の無表情さが苦手らしくてな、少し話し相手をしてくれ。俺はメルムーアに連絡する」

そう言ってゴルダはへフィアに零夜の相手を任せ、
自分はメルムーアに零夜に関して何か知らないかと連絡をすると言ってどこかへ言ってしまう。

零夜と残されたへフィアは、2人してどうするかという顔をする。
話し相手をしろとは言われたが、
話のタネがない以上は沈黙する他ない。

「家の中入りなさいへフィア、そこのお客様も」

するとそこへ洗い物を終えたミリシェンスがやって来て、
へフィアと零夜に家の中へ入るよう促す。
へフィアはそれにはーいと返し、零夜を家の中へ招く。

「あっ、私零夜と申します。それにしてもいい家ですね」

家の中へと上がった零夜は、本棚にぎっしり詰まった専門書と思わしき本や
棚の上飾られている白き毛を持つ竜の写真あるいは絵画に目を惹かれる。

「よいしょっと。私はへフィアよ、よろしく」

「私も相手するわ。ミリシェンスよ」

へフィアがソファへ座りつつ名乗り、零夜が少し離れて座ったかと思えば、
その間にミリシェンスが割って入るように座ってから名乗る。

「まず経緯から聞こうかしら、あなたがこの世界に入って来てしまった理由は一つしかし思い当たらないけれど」

ミリシェンスの物言いに安心したのだろうか、
零夜はこう答える。

「いつも通り夜空を飛んでたんですけど、気付いたらなんとも言えない違和感を感じて、失速してそのままこの家へ落ちてきた。と言った感じです」

その話を聞いたミリシェンスはなるほどといった顔をし、
へフィアの方も次いでそう言うことねと頷く。

「予想は当たっていたか」

メルムーアへの連絡を終えたのか、
家の中へ戻ってきたゴルダにミリシェンスは

「そう、それでシアあるいはメルムーアは何と?」

シアかメルムーアは何と言っていたを聞く。
ゴルダはそれに

「時空の狭間だ、1時間ほど前に突然現れて今さっき消えたとのことだ」

時空の狭間が出現していたこととそれが先程消えたことを話す。
だが、ゴルダが肝心なことを言い忘れていることに気付いたミリシェンスはちらりと零夜を見、
冷たい目線をゴルダに投げかける。

「確かに狭間から何かやって来たとはシアもメルムーアも言っていたが、それが零夜であるかの確証はまだ取れんとのことだ」

ゴルダはその目線に渋い顔をして、
狭間から何かが来たことは観測したがそれが零夜であるかの確証は取れていないことを話した上で一旦話を切り。

「それと、時空波形と魔力波形は記録済みだから、もし何か狭間からやって来たのが居たら連れて来いと言われた」

その狭間の向こうの世界の時空波形と魔力波形は記録済みなので、
もし迷い込んだのを見つけたら連れて来いと言われたと話す。

「あっ、あの。そのシアメルムーアって方はあの写真と絵画の方ですか?」

零夜がそう質問しながら前足で指した方向には、
シアとメルムーア、アルカトラスの3人が描かれた絵画。
そしてメルムーアの癒しの神任命記念に撮影した、
ゴルダやサフィ、その他十何人かと各国国王らを交えての記念写真が飾られていた。

「そうだな。4本角で赤い目がシア、2本角で青い目がアルカトラス。零夜に少し似た耳で角がなく、青と赤目なのがメルムーアだ」

向かい合うように置かれた1人用ソファに座り、
決して人に話をするあるいは人に話をする者としてあらざる者の姿勢はせずに説明する。
まともに第三者と話をするならば、当然のことである。

零夜はこれによりゴルダが一通りの良識を持っていると判断したのだろうか、
ありがとうございますと礼を言う。

「とはいえ、こんな時間からシアとメルムーアのところへ行くのは気がひける。明日行くとしよう」

既に熟睡しているルァクルとレルヴィンとマティルーネを横目で見、
遠回しに零夜に泊まっていけと言う。

「私はどこで寝れば?」

「ミリシェンスとへフィアのベッドで寝るといい。俺はここで寝る」

案の定零夜にどこで寝ればいいのかを聞かれたので、
ゴルダはミリシェンス等のベッドで寝るように言い、
自分はソファで寝る支度を始めた。

「いいんですか?」

「客人をこんな居間で寝かせるわけにはいかんだろう。客人はベッドで寝てもらい、俺は居間で寝るのがスタンスだ」

何だか悪い気がしますと遠回しに言う零夜に、
ゴルダはそんな細かいことは気にしなくていいと同じと遠回しに返す。

「それもそうですよね、おやすみなさい」

零夜はゴルダが遠回しに言おうとしていたことを何となく察したのか、
ミリシェンス達と部屋へ入っていた。

「シアとメルムーアの大きに腰抜かさねばいいが」

そう言ってゴルダは電気を消し、就寝した。

翌日、朝食時に違和感なく紛れている零夜には誰も突っ込まず、
いつも通り朝食を終える。
その後、ゴルダは零夜だけを連れてセイグリッドへ。

シアとメルムーアには昨夜で話が通っていたので、
改めて話すことはなかったのだが、
やはり零夜はシアとメルムーアの大きさに

「見上げられるほどの大きさですね…」

と若干腰を抜かしていた。
しかしそれも一瞬のことで、メルムーアの抱擁ですぐに零夜は立ち直る。

「帰れることは帰れるんですね」

「ええ、あなたは運が良かったパターンよ。いつもなら迷い込んだ者から時空波形と魔力波形を計測した上で検索かけるから」

シアから一通り説明を受け、
本当に帰れるのかと念のため確認する零夜にシアはあなたは運が良かったと話す。

「面倒なんですね」

「そうよ、所要時間がピンからキリまでだから数年かかっても見つからないなんてこともありうるわ」

シアと零夜が楽しそうに話しているのを、
ゴルダはメルムーアに座禅状態でぱふぱふされながら眺めていた。
メルムーアが癒しの神に任命されてからは、
ゴルダはこうしてメルムーアのところへやって来てはぱふぱふされている。
無論、ルピルの定期診察も欠かしてない。

「そうそう、次からは自由にこの世界と行き来できるよう。帰る前にこれをあげる」

帰る用意を始めた零夜に、シアは首から下げるチェーン付きの小さな鍵を差し出す。
シアの渡すこの鍵は、
このドランザニアという世界と別の世界を難解な魔法などなしに自由に行き来できるようになる魔道具。

シアがこれを渡すと言うことは、
零夜の出身世界がこの世界へ悪影響を及ぼすことがない。
あるいはその可能性が極めて低いと判断した証となる。

「いつでもいらっしゃい。ドランザニアという世界は、あなたを今この時から認め。受け入れたわ」

「ありがとうございますっ」

シアの祝福めいた一言を聞き、零夜は元の世界へと帰って行った。

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異形の犬と竜医

その日、ゴルダは至急案件の依頼を受けた。
突如犬にも似た魔物のような何かが港の一角に出没。
警備員が食われただの何だの言っていたがよく聞き取れず、
最終的には逃げろという叫び声と銃声が電話の向こうから聞こえてきて電話は切れた。

明らかにこれはただ事ではないと思いつつ、
殺生が絡む依頼になりそうなのでめんどくさいと思いながらも、
ルァクルとマティルーネは連れて行かずに行くことに。

そしてやってきたのは、ドランザニア南部のとある港。
異界から来る船ののほとんどがここへ停泊し、様々なものを積み込み、または下ろして行く。

「他は平常運営ってか、まあここも我関せずな個人主義なところもあるからな」

該当する区画以外では、
コンテナを積んだトラックやコンテナを積み込まれているトラックが行き来している他、
クレーンフォークリフトが忙しなく動いていた。

そして該当区画へと到着したゴルダだが、異常なまでの静まり返りっぷりに警戒を強める。
どこに電話で言われた犬に似た魔物のような何かが潜んでいるか分からない。
腰の剣とデザートイーグルを抜き、1箇所ずつ確認して行くゴルダ。
すると、ある場所で争ったと思わしき痕跡を見つける。

「薬莢、血痕、そして肉片と思わしき何か」

常人が一目見れば、
その場で嘔吐するか魂を抜かれたように呆然とするかのどちらかな光景に
ゴルダは一切動じず黙々と調べて行く。

「対象は人あるいはそれに類する種族を襲い、喰らう。だがどんな奴なのかがつかめん。そして今回報酬はゼロか」

放置されたコンテナの側面に飛び散った血を見て、
聞き耳を立てるゴルダ。
すると自身を中心とし、正面を北と見た場合の西南西の方向から物音と水たまりを足で踏んだような音がした。
ゴルダはその方向へと向き直り、デザートイーグルを構えてその方向を調べる。

「…?」

刹那。
ゴルダの頭上を何かが飛び越えていった。
迷わずゴルダは後ろへ向き直り、威嚇射撃にデザートイーグルを1発放つ。

「〜!〜!」

何かは翻訳魔法を展開していないゴルダが理解できない言葉を叫びながら、
攻撃しないでと仕草で示す。

一見すると、白毛で青と赤の目をした犬にも見えるそれの尻尾は異常であった。
独立した自我を持っているかのように動き、先端には口が付いている。
尻尾はこちらが仕掛ければ反撃してくるのと判断しているのか、
こちらをじっと見つめて様子を伺っている。

「ゴルダちゃんゴルダちゃん、その子私のところまで連れて来てもらえる?殺しちゃダメよ?」

同じく様子を伺っていたゴルダに、
メルムーアから意思飛ばしによる通信が入り、
この犬の姿をした魔物のような何かを自分のところへ連れてくるように言った。

「簡単に言いやがる」

ゴルダはそう独り言を呟き、尻尾の方を診察眼で観察。
確実に人に類する種族は食える程度には伸縮自在で、
独立した自我と知能も持ち合わせている。
捕食対象がどの程度の獲物までかは一切不明だがだが、
人に類するものならたやすく食えることが分かっている以上最大級の警戒をせざるを得ないだろう。

「とりあえず翻訳魔法を…っと」

尻尾が急に飛びかかって来たので、
ゴルダはそれを上手い具合に回避して翻訳魔法を発動した。

「ちっ…僕に近寄らないでくれる?」

逃げ腰になりながら言う犬型の魔物のような何かに対してゴルダは銃をホルスターへ戻し、
剣だけを握ったままこう返す。

「まず落ち着け。必要とあらばお前の尻尾の方だけ黙らせることは可能だ。そして名があるのならば教えろ。ちなみに覚えなくていいが俺はゴルダと言う」

銃を持っていた方の手に対幻獣用の鎮静剤を持ち、
まずは落ち着くように言い、名前があるなら名乗るように促す。
自分から名乗った上で。

「フタバミ、フタバと呼ばれることが多いよ」

犬型の魔物のような何かは名をフタバミと名乗り、
尻尾が何かしでかさないかと気にしているようだ。

「やはり尻尾が俺を襲わないかが気になるか?こいつで黙るかどうかは不明だがやる価値はある」

ゴルダは剣を戻し、もう片手に持っていた鎮静剤を構えフタバミに急接近。
尻尾に鎮静剤を投与してすぐさま離れる。

「即効性の非常に強力なタイプだが、どう出る?」

結果はというと、フタバミの尻尾には通用しなかったようだ。
薬品耐性があるのか、はたまた単純に遺伝子などの関係で効果がもともと無いのか。
詳しく調べなければそれは分からない。

「あっ、あまり僕に近寄らないほうがいいよ?この尻尾は見境なく襲うし、食欲は底知れずだし」

フタバミにあまり近寄らない方がいいとオブラートに包んだ拒否をされつつも、
ゴルダはまた尻尾に近寄って、
どこからか何の肉かは不明だが重さが数キロはありそうな肉塊を取り出す。

「食うか?」

フタバミの尻尾の前でその肉塊をちらつかせていると、
尻尾は突然大きく口を開いたかと思えば肉塊にかぶり付く。
その際、ゴルダの腕も食べようとしたがゴルダがもう片方の手で鉄拳制裁を食らわせたので事なきを得た。

「ところで君、僕に何の用?用がないならどっか行ってよ」

相変わらず拒否の意思を示すフタバミに、
ゴルダはこの惨状をどう説明したものかと考えながらもストレートに

「お前はこの惨状をどう思う?飛び散った血痕、尻尾が食い散らかした肉片」

周りの惨状を見てどう思うかを聞いた。
ここでフタバミは、自分の足元に血だまりが出来ていることに気付き

「僕じゃない、僕が自分の意思でやったことじゃない。この忌々しい尻尾が全部やったんだ」

自分がやったのではないと呪詛の念の如く繰り返し呟き、
その場に伏せてまた自分がやったのではないとブツブツ呟き出す。

一方フタバミの尻尾はまだ食い足りぬといった様子だが、
割と本気の鉄拳制裁を受けたため、
ゴルダを獲物として見るのはやめたらしい。

「これ以上ここにいると俺が疑われる。悪いが場所を移動するぞ」

さすがにこれ以上ここに居ると、事情を知らない第三者が来た際に真っ先に疑われるため、
ゴルダは座標指定テレポートでセイグリッドへと移動。
移動した先は、セイグリッド城の大浴場。

「えっ、何する気なの?」

「そのついた血を洗い流す」

何をする気なのかと聞いたフタバミに、
ゴルダは血を洗い流すとだけ答えてフタバミを両手易々とで担ぎ上げて大浴場の中へ。
その後は嫌がるフタバミと尻尾問答無用で風呂に入れ、
入れた後にさりげなくブラッシングと尻尾の歯を磨いた。

「これで綺麗になったぞ」

「…匂いきつい」

生まれてこの方風呂というものに入ったことのないフタバミは、
自身から匂う石鹸の匂いに慣れず顔をしかめた。

そしてどうやってシアのところへフタバミを連れて行こうかと考えていると、
たまたま大浴場に使用済タオルなどを取りに来たサフィが

「変な犬ね。犬というよりは魔物?かしら。それはそうと、これ使えばいいんじゃない?」

フタバミを見て魔物か?と呟いた後に首輪とエマセレススチール製の鎖のリードを出してきた。
ゴルダはそれを一応受け取って、使用済タオルを持って行くサフィを見送る。

「とりあえずこいつで引っ張って行くか」

未だに鉄拳制裁が効いているのか、
フタバミの尻尾の方はゴルダが近付くとビクッとして引っ込み、
それ以上は様子を見るだけになる。

一方のフタバミ自身も逃げ足には自信があったが、
ゴルダ相手では逃げられないと踏んで
首輪に嫌悪感を示す視線を投げつけてみる。

「また担がれたいのならばそれで結構。お前はまだ軽い方だ」

「なら担がれる方がいいよ、首輪なんて御免だ。僕は飼われるような存在じゃない」

以外にもゴルダは、自分の意思は尊重してはくれるのだなと思っていた矢先。
突如として担がれ、フタバミはどこかへ連れて行かれる。

「さて、ついたぞ」

「寒っ…」

フタバミが連れてこられたのは、
時季外れな冷たい空気が立ち込めるどこかの塔の上。
端の方から地上を見れるようだが、
フタバミは見る気がしなかった。

「ゴルダちゃん通して見てたけど、その子がフタバミちゃんね?」

ぽかんとしているフタバミをよそに、
紅茶片手にやって来たメルムーアへゴルダはそうだと返す。

「尻尾に目を瞑れば、ただの犬ね本当に」

そう言って、フタバミにそっと触れるメルムーアだったが突如として尻尾が噛み付いてきた。
だがしかし、フタバミとメルムーアではゴルダとは打って変わり、
桁外れ体格差があるためベシッともう片方の前足で抑えられてしまう。

「悪い子」

メルムーアはそう言って尻尾の方を解放し、
フタバミ本体の方を見る。
一応異形の別物といえど、神経は共有しているため抑えられたことに対して
何するんだよという顔でシアを見ている。

「それで、フタバミをどうする気だ?俺は面倒見きれん」

結局つれて来させてメルムーアにフタバミをどうするのかと聞いたところ、
メルムーアはしばらく沈黙した後に

「フタバミちゃんの出身世界、姉さんが行き来に制限かけちゃっててしばらく帰せそうにないから私が面倒見るわ」

シアがフタバミの出身世界への行き来を理由は不明だが制限を掛けてしばらく帰せないとのこと。
そのため、しばらくはメルムーアがフタバミの面倒を見るらしい。

「こいつ尻尾はくせ者だぞ、せいぜい注意するんだな」

フタバミの尻尾に気をつけるよう言った側からまた噛まれていたが、
メルムーアはニコニコしながら尻尾を叩いてやめさせていた。

「魔力与えておけば見境なく襲うことは無くなるはずよ。魔力で尻尾の方の食欲を抑えるの」

「食欲抑制で対応か、やれるもんならやってみるんだな」

フタバミは目の前の白毛の竜とゴルダが何を話しているのかは理解できなかったが、
自分をどうするかの話をしていることは分かった。

「…どうでもいいからさっさと帰りたい」

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バウムとメルムーア

フォルテの森の初夏はとても初夏らしくない。
なぜならば、バウムの力で森の気候がある一定のラインに常に保たれているからだ。
その理由としては、ミスティが常に一定の気候に保っていないとカリカリしたり巨鳥が体調を崩すからだ。

「想いさえあればたやすいことではないのだが、疲れるものだ」

森の住人たちのさえずり声に耳を澄ましながら、バウムはそう呟く。
ここ最近はアルガティア達も来ないためか、ミスティが変に気張ることも少なくなっている。
だが、それと同時にバウムは一種の虚空を感じていた。
今まで来ていた者たちがばったりと突然来なくなったのでそれも当然の話だろうが。

「…?シアに似ているがそこまで強くはない気配と、シアの気配がするな。他には…ゴルダか?」

虚空を感じながらバウムが以前アルガティアが置いていった本を読んでいると、
突如シアとシアに似ているがそこまで強くはない気配にゴルダの気配を感じて本から目を離した。
内心、またシアは何を連れてきたんだと思いながら待っていると人の姿のシアとゴルダ。
そして、シアに似ているが角がなくフィルスのような耳に赤と青の目のふわふわした竜が神木の前へやって来た。

「陰陽の念が均衡を保っている、そういう場所ね。闇と光は表裏一体」

そう話す竜に、バウムはこれはこれはと声をかけてみる。
するとその竜は耳をかすかに動かしてバウムの方を見ると

「あらあら、バウムちゃん」

名乗ってもいないのにバウムの名を口にした。
だが、ちゃん付けで呼ばれたためにバウムは若干恥ずかしそうに頬を赤らめて咳払いをし

「ちゃん付けはやめてもらえるだろうか?呼び捨てで構わない。私の名を知っているということはシアから話は聞いているとは思うが」

呼び捨てで構わないのでちゃん付けは止めるように言い、
シアの方をちらりと見た。
一方でバウムに見られたシアは自分は何も知らないといわんばかりの顔をして指に自身の髪を巻き付ける。
そしてゴルダはというと、突如として地面の土をスコップで採取したかと思えば謎の袋へ入れた。

「この森の土を持ち帰って何をするのだ?何の変哲もない土ではあるが」

バウムのその問いに、ゴルダは調べることがあるとぶっきらぼうに返した。
その返しにバウムは左様かと言い、またシアの方へ向き直って

「そちらの竜は?私のことをよく知っているようではあるが」

そのシアに似た竜は誰なのかと聞いた。
するとシアはふふっと笑ったかと思うと

「私の妹のメルムーアよ」

この竜が自分の妹のメルムーアであると話す。
それを聞いたバウムはなるほどとしか言い返せず、ただ見つめるだけに。
一方のメルムーアは、ただ自分を見つめるだけのバウムに近寄ってその顔を前足でぱふぱふする。
耳を動かしながらバウムの顔を前足でぱふぱふするメルムーアを見て、
ゴルダはメルムーアが何をしているのかを探ったところ、単純にバウムの疲れ具合を調べているだけのようだ。

一応メルムーアは癒しの神に任命されているので、バウムの何かの疲れを感知してこうして調べているのだろう。
それからしばらくバウムの顔をぱふぱふしていたメルムーアは、どういうわけか頭を左右に振って

「あなたの疲れって、絶対に『取れることがない』一種の概念みたいなものなのね。想いには光も闇もある。あなたはその間に立って糧とし、この森を維持するもの。その『疲れ』はあなたがこの森を維持している証拠」

メルムーアがどういうものであるかを理解していないものからすれば、
何言ってんだこいつはで一蹴される話ではあるが、バウムはメルムーアが何を言いたいのかを理解したらしく

「まずはその前足を私の顔からどかすのだ」

メルムーアに前足をどかすように促し、メルムーアが前足をどかしたのを確認してからまた一つ咳払いをしてこう言った。

「私を心配してくれるのはありがたいのだが、私はこの森の概念が具現化しただけの存在でしかないのだよ。森が終わるとき、私もまた終わる。だからそこまで心配しなくてもいい、この森と森の住人が生きるという意思を表明している限りはね」

バウムが言い終わった後、いつの間にか茶の用意をしていたゴルダが

「堅苦しい話はお前らには似合わない、こっちへ来い。今を楽しめ」

メルムーアとバウムを呼び、茶会を始めるのだった。

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