FC2ブログ

氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

謎の買い物とルナリアの秘め事

ルナリアが来て、どれくらいが経っただろうか。
すっかりここでの生活にも馴染んだようで、最近はゴルダのパソコンでネットまでするようになっている。
一応ユーザアカウントにパスワードはかけているのだが、ルナリアと記憶が共有されているので全くもって筒抜けである。

そんなある日、ゴルダはカードの請求書を見て首を傾げていた。
それは何かと言うと、自分が使った覚えのない買い物の請求が来ているというもの。
収入も毎月は不安定ながら、年収単位で見ればそこそこ安定している上に預金もそれなりにあるので請求書の額はさして気にするものではなかった。
だが、問題はそこではない。
一体誰が自分のカードを使っているかというのが、気になって仕方ないのだ。

「カードの情報流出には敏感だからそれはない、酔っ払った勢いでもあり得ない。となると…あいつか」

ゴルダが考えた末に、導き出した答えはルナリアの仕業。
ルナリアならば自分と記憶は共有しているので、これくらいは朝飯前だろうと思ったのだ。
しかし、ルナリアは一体全体何を買っているのだろうか?
ちょうど今、ルナリアはパソコンを使っていないので調べきれるとゴルダは自室のパソコンに向かう。

「まずはブラウザの履歴だな」

ブラウザの閲覧履歴が残っていれば、調べることは可能だとゴルダはブラウザの閲覧を真っ先に調べたのだが

「完全に消されてやがる、やるじゃねえか」

ルナリアの手で完全に削除されており、見ることは出来なかった。
しかし、ゴルダはここでは引き下がらない。
今度は自分もちょくちょく使うネット通用サイトへアクセス。
そこから購入履歴を開いて、ルナリアが一体何を買っているのかを調べたところ、ゴルダはいつも以上に真顔になって

「ほう…」

としか言わざるを得なかった。
購入履歴には、最近ゴルダが買ったオカルト系のDVDの他に、あからさまにそういう趣味がないと買わないような品々がずらりと並んで居たのだ。
その中にはある意味でそういう時間のお供と言える品もあったが。
どれも、さして値段は高くはないもののゴルダが問題にしていたのはその品だ。

「まさかな、これを1人で使っているとは思えん」

ルナリアに見つかる前にと、ブラウザを閉じたゴルダは何事もなかったかのように部屋を出る。
一方のルナリアは、ゴルダが何をしていたのかも知らずにアルガント抱いたりして遊んでやっていた。

「これは少し調べがいがありそうだな」

アルガントと遊んでやっているルナリアを見て、ゴルダは鼻で笑いながらそう呟く。

それから数日後。
アルガントをシアへ預け、ゴルダはルナリアにあまり気にされない程度に行動を監視していた。
大体のルナリアの1日は、ゴルダと共に起床することから始まる。
その後は食事以外はほとんど自由な時間を過ごしているので、その間に何かするかも知れないのだ。

「おにーたん、ちょっとラトレナスの所行くね」

ようやくルナリアが動く時が来たようだ。
ルナリアがリフィルへ行った後、しばらくの時間差ののちにゴルダも向かった。

「やあ、ルナリア来てるだろ?どこ行ったか分かるか?」

「客室よ」

座標指定テレポートで飛んだ先にイファルシアが居たので、ルナリアはどこかと聞いたところ客室だと言われ、ゴルダはそこへ向かう。

「ここか」

忍者のような足取りで客室の前へとやって来たゴルダ。
見た感じでは、鍵はかかっていないようである。

「よし」

ここでゴルダは、紙のようにペラペラになる魔法を使い、扉の下の隙間から侵入。
客室へ入るとそのまま不可視魔法に切り替え、ベッドの方へ近付く。
するとそこには、購入履歴にあったようなものを広げて何かをしているルナリアとラトレナスの姿があった。
不可視魔法を使っているので、至近距離でもバレはしないだろうと鷹を括ったゴルダはベッドの間近まで忍び足で接近。

「これは一体何を…」

ルナリアとラトレナスがベッドの上でしていたことを間近で見たゴルダは、思わず絶句。
そのままルナリアに見つかってしまう前にそそくさと退散しようとしたのだが

「おにーたん?」

ルナリアの一言に、これはヤバいと思ったゴルダはその場で座標指定テレポートで逃げるように帰った。
ちなみにその後はどうなったのかというと、度々ゴルダはルナリアに言い寄られるようになったとか。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

小説(交流) |
| HOME |