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氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

投げてゲット

リフィル城の裏山のとある場所。
そこでイファルシアとラトレナスとエゼラルドにルナリア、そしておまけ程度にゴルダが居た。
何をしているのかと言うと、それは目の前にある謎の蔦から下がっている木の実。
色はやや茶色ががっており、表皮はとても固そうだ。
大きさは、小岩ほどはあるだろうか。
それをなぜかイファルシアは欲しがっていいて、ルナリアとラトレナスに手裏剣を渡して取れと言い出した。

「にゅ、難しいと言うより無理」

「あんなの落ちたら危ないんじゃない?」

手裏剣をイファルシアに渡され、蔦とその木の実を見てラトレナスとルナリアは無理じゃ無いかと言って、一行にやろうとしない。
ゴルダとエゼラルドは、イファルシアがなんであんな木の実を欲しがっているのかが謎だと遠回しに傍観。
やがて

「こうするのよ」

いつまで経ってもやろうとしない2人にカチンと来たイファルシアは、自分の分の手裏剣を取り出して投擲。
しかし、カチンと来た勢いに任せて投げたので手裏剣は見当違いなところへ飛んで行き、何処かの木に刺さった。

「全然ダメじゃないー」

ここでようやく投げる気になったのか、ルナリアが手裏剣を投擲。
しかし、ルナリアが投げた手裏剣はなぜか大きくカーブしてゴルダの方へ。
当然ながら、ゴルダはその手裏剣を人差し指と中指で受け止めてルナリアへ返す。

「おかしいな」

と言いながら、ルナリアはまた手裏剣を投擲したが、またカーブしてゴルダの方へ。
今度はゴルダも掴んで受け止めるとそのまま握りつぶした。
それを見たルナリアは

「何するのよー」

とイファルシアに新しいのを出すように言うが、イファルシアは


「1個だけって言ったじゃない」

1個だけだという話だと言って、出すのを拒否。
そしてそのまま互いに睨み合いの状態に。

「私が投げる」

すると今度はラトレナスが手裏剣を投擲したが、投げた手裏剣はパッと突然消えて無くなった。
それを見たゴルダは

「何をどうしたらこうなるんだ?」

とラトレナスに聞く。
するとラトレナスは

「ふえぇ…」

と言うだけであった。

ここで、普通に蔦を引きちぎったりして取ればいいのではと思われがちだが、イファルシア曰く、この木の実にはそういう手が通用しないとのこと。
何でも、蔦を引きちぎろうとすると蔦から毒棘が生えたり、直接木の実を触って取ろうとしたらつるつる滑って取れないとか。

「第一、そこまでして取った木の実は何に使うやら」

ゴルダの一言に、エゼラルドは

「うーん、何だろうね。この手の木の実はあまり見たことないから分からないかな」

あまり見たことがないので分からないと答えた。
なお、イファルシアとラトレナスは、今だに睨み合っている。

「いつまでやってるんだあいつら」

ゴルダはそう呟くと、どこからかナイフを出してそれを木の実と蔦の境目辺りに投擲。
すると、木の実はゴルダが投げたナイフで蔦から切り離されて睨み合っているイファルシアとルナリアの頭上になぜか2つ落下。
イファルシアは気付いてすぐにキャッチしたが、ルナリアは気付かずに頭に命中。

「むー」

その仕業がゴルダだと分かるや、ルナリアはレールガンを放つ。
しかし、自然を壊すのを恐れて威力を相当抑えて放ったようで、ゴルダはあまりダメージは受けていなかった。

「おにーたんの意地悪」

その後、ゴルダはルナリアにポカポカと殴られたとか。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

小説(交流) |

アルガントと風邪薬

「くしっ」

「ん?」

それは、アルガントがいつもとは違ったくしゃみをしたことが始まりだった。
ゴルダは何だと思い、とりあえずいつも通りに診察してみることに。
すると

「これは…風邪か」

アルガントはどうやら風邪をひいているようであった。
しかし、うつるタイプの風邪ではないようなのでゴルダはとりあえず風邪薬を調合するために隠し地下室へ向かう。
その際にアルガントはゴルダに側に居ろと要求するが、ゴルダは断固拒否。
そのまま隠し地下室へ行って材料を用意して、風邪薬の調合を開始。

「げっ、材料が足りねえな」

隠し地下室でアルガント用に風邪薬を調合していたゴルダだが、とある材料が足りないことに気付く。
その材料とは、アルカトラスやシアと言った聖竜の角の粉末。
無論、滅多に手に入るような代物ではないが風邪薬などに使えば1日で完治するようなもの。
だが一々もらいに行くわけにもいかないので、それなしで調合を続ける。

「闇竜な以上、調合法には注意だな」

ゴルダがそう呟いたように、闇竜に対しての薬調合は細心の注意が必要である。
なぜならば、闇竜は調合法によっては血中毒で薬の成分がかき消されてしまうこともあるからだ。
何気にゴルダはそういう事例を経験しているので、大丈夫ではあるようだが。

「これで出来上がりか」

調合し終えた薬を持ち、ゴルダはアルガントの所へ。
アルガントはやはりゴルダに抱きつこうとしたが、風邪だからダメだとゴルダは押しのけて無理矢理薬を飲ませようとする。

「むぐぐー」

「ほら飲め」

まるで子供のように薬を飲むことを拒否するアルガントに、医者として何としてでも飲ませようとするゴルダ。
それでもアルガントは、鍵をかけた門扉のように口を開けようとしない。
手段を間違えれば、アルガントに呪詛混じりで泣かれかねないのでその辺りは要注意である。

「治るもんも治らんぞ」

「やだー」

なおも飲むことを拒否するアルガントに、ゴルダはもう知らんと部屋を出て扉に外から鍵をかけた。
一方アルガントは、これで飲まなくて済むと胸を撫で下ろす。

「困ったもんだ」

アルガントをほったらかしにしたゴルダは、コーヒー片手に休憩中。
あと10分くらいほったらかしにした後で、またリベンジする気では居るようだが。
アルガントのような子供の竜を診た例はゴルダにはさほどなく、どちらかと言えば内科や外科系が多かった。

「子供ってのはなかなか扱いが難しい」

カップを空にしながらゴルダはそう呟き、リベンジのために自室の鍵を開けて中へ。
アルガントはベッドの中に潜り込んでいるのか、一見しただけでは姿は確認できない。
シーツを引っぺがすと、アルガントは無駄だよ?と言う顔をしながら丸まっていた。
だが、今度のゴルダはチャンスを逃さない。
アルガントが欠伸をした瞬間を見計らい、その口の中へ指を突っ込んで閉じれないようにしてから薬を流し込む。

「うげぇ…」

相当苦かったのか、アルガントは嫌そうな顔でゴルダを見ていたが、水をもらうやいつもの表情へ戻る。
それを見たゴルダは、これでいいとアルガントを寝かせて部屋を出た。
無論、安静にして寝てろと言いつけて。

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