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氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

むぎゅとルナリア

その日もアルガントはシアの所へ預けられていた。
アルガントの方がシアを気に入ったのかどうかは分からないが、とにかくシアの所へ行きたいと言うので、言われる度に連れて行っている。
そのため、数日に一度はゴルダとルナリアしか居ない日がよくあった。

「おにーたん」

「んあ?」

何をするわけでもなく、ソファに座っていたところをルナリアに話しかけられたゴルダ。
ちなみに、ルナリアがゴルダを名前で呼んだことは一度もない。
ルナリアがゴルダを呼ぶ時に、必ずおにーたんと呼ぶ理由は不明。
ゴルダは無意識下の平行世界での自分との記憶の影響だろうと思っているようだが。

「むに」

突然、ルナリアはテーブルの上に座ってゴルダの頬を揉み出す。
それに対してゴルダは、何も言わずにさせたいようにさせている。
ゴルダはルナリアには滅多に抱きつかせはしないのだが、こういったことだけはよくさせる。

「ここも揉むの」

やがて、頬を揉むのに飽きたルナリアは、今度はゴルダの首の辺りを揉み出した。
どうやら、普通に肩から首にかけてを揉んでいるだけらしい。

「おにーたんこりすぎ」

「そうか?」

ルナリアに肩と首がこりすぎだと言われても、ゴルダはぶっきらぼうな返事を返すだけ。
そのゴルダの態度に、ルナリアは滅多に文句を言うことはない。
流石に度が過ぎるようならば、ルナリアはレールガンを撃つなどと脅しをかけるが、大抵それで丸く収まる。
そもそも、ゴルダはルナリアと波風を立てることを好ましくは思っていないようで、何かあればゴルダの方が譲歩するパターンが多い。

「何だか今日のおにーたん冷たい気がする」

そんなことをルナリアに言われ、ゴルダはそうか?とルナリアの頭をわしゃわしゃした。
頭をわしゃわしゃされ、ルナリアは

「どうせなら抱いてー」

とねだる。
このやりとりは、いつもと何ら変わりない日常の一コマ。
ルナリアにねだられても、ゴルダは適当なことを言ってあしらう。
それもいつもと何ら変わりないのだ。
しかし、そのパターンに痺れを切らしたルナリアがついに

「おにーたんいつもそうやって逃げる、ダメだよ」

厳しい一言をゴルダに言い放つ。
だが、それにもゴルダは動じずに

「避けやすい面倒事は逃げるに限る」

と言って開き直った。

「それがダメ」

開き直ったゴルダに、ルナリアはゴルダにペチペチとビンタする。
しかし、本気ではやってないようでさしたるダメージはない様子。

「もうおにーたんなんか知らない」

流石にルナリアも呆れたようで、もう知らないとテレポートして何処かへ行ってしまった。
ゴルダはルナリアの行き先が分かるので、あえて放置。

「やれやれ」

煙草のようなものを吸いながら、ゴルダはルナリアの帰って来るのを待つ。
だが、数時間経ってもルナリアは帰って来ない。
よっぽど今日はすね具合がひどいようである。

そして、ルナリアがテレポートで出て行ってから5時間。
ゴルダは1人で飯の支度を始めていた。

「いつ帰って来るやら」

ルナリアの好きな料理の1つの20種野菜のテリーヌを作りながら、ゴルダはそんなことを呟く。
やがて料理が出来上がり、また煙草のようなものを吸いながらルナリアを待つゴルダ。
それでもルナリアは帰ってこない。

「参ったな」

全く帰って来る様子がないルナリアに参りながらも、ゴルダはそれでも待つ。
やがて、ラトレナスがルナリアを連れてやって来た。

「おねーたんに何かした?」

「いや?」

「にゅう…」

ラトレナスにルナリアを引き渡され、ゴルダは飯ならできてるぞと言うとルナリアはむぎゅと抱きついて

「今度やったら本当にレールガンねー、ハッタリじゃないから」

今度は本当にレールガンを放つと忠告を返す。
それでもゴルダは鼻で笑うだけで、本気にはしていない様子。
一方ラトレナスはルナリアを送り届けるとそのまま帰った。

「さっさと家入って飯食え」

「もう少しむぎゅさせてよー」

ゴルダとルナリアは、いつもこのような感じである。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

小説(交流) |

ゴルダとエゼラルドとフィルスとイファルシアと

それは、ゴルダがいつものように持病である竜滅病の薬をもらった帰りがけのこと。
暇なのでアルガティアのところへ寄ったところ、同じく暇そうにして居たエゼラルドにフィルスとイファルシアが居たので

「なんだ、お前ら暇そうだな」

とりあえず声をかけた。
イファルシアはあら、という顔をするだけだったがフィルスとエゼラルドはよく来たねと言うとエゼラルドが

「せっかく来たんだし、ゆっくりしていけばいいよ」

ゆっくりしていけばいいと言うので、ゴルダはそうさせてもらうと言わんばかりにエゼラルドの横腹辺りにもたれるように座る。
ゴルダがエゼラルドにもたれた途端、ふわっとラベンダーのような匂いがした。

「大変だね」

エゼラルドの頭の上に乗ったフィルスに言われ、ゴルダはさほどでもないと返す。
そしてフィルスは羽をパタパタさせながら浮遊して移動し、いつの間にかゴルダの頭を揉んでいた。
揉まれている方のゴルダはやめろとも言わず、やらせたいようにやらせている。

「肩こってない?」

ここで、今まで黙っていたイファルシアがそんなことを聞いて来たがゴルダはいやと返す。
イファルシアはそうなのと言い、ゴルダが胡座をかいているその隙間へ入り込む。
やがてフィルスはゴルダの頭を揉み終え、エゼラルドの頭へ戻った。
とここで、ゴルダは気になっていたことをフィルスに聞く。

「仕事はいいのか?」

フィルスはその一言にビクッとしたが

「今日はアルガティアだけで十分らしいから外してるだけ」

とゴルダに返す。
イファルシアは、無表情なゴルダの顔を蔦で引っ張ったりして遊んでいたので何も言わなかったが、ゴルダに

「やめんか」

と言われてつまんないのといった顔で蔦を引っ込めた。

「ちょっと背に乗ってよ」

その直後、エゼラルドは立ち上がって3人に背に乗るよう促す。
何だとゴルダが聞くとエゼラルドは

「なんとなくさ」

としか答えなかった。
ゴルダはそうかと言うと、イファルシアとフィルスと共にエゼラルドの背へ。
背へ乗ると、ゴルダがもたれた時と同じようにまたもやラベンダーのような匂いがした。

「悪くはないね」

エゼラルドの頭の方に座ったフィルスにイファルシアは、ゴルダの頭の上であらとだけ言う。
3人が乗ったことを確認したエゼラルドは、突然その場から飛び立つ。
ゴルダらはそれに特に驚く様子もなく、エゼラルドの背で風を受けて30分くらい空中散歩をした後、地面へ降ろされる。

「ありがとな、なんだか気分がスッキリした」

地面へ降ろされた後、ゴルダはエゼラルドとフィルスの頭を撫でて上機嫌で帰って行った。

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